最近の?

お坊さんと一般の人の感覚の差がかなり浮き彫りに…。

まぁ、檀家さんもそうだけど、一般世間の人も私たちお坊さんだって

まずやらなければいけないのは

お金を稼ぐこと。
だって自分の親のお葬式代は貯めないとね。

 

最近は「家族葬」なる小規模通夜葬儀がはやっていますが、

これは自分たちの負担が多いだけ。

会葬者へのあいさつなど煩わしいことはない反面、

会葬者からのお香典もないわけで…。

 

うちの住職はよく言っています。
会葬者のお香典は葬儀の援助のようなもの。

ご遺族の負担を減らそうという好意なんだから
煩わしく思わないで、
訃報はしっかりご近所にも伝えましょうって。

 

お式が終わってから
「何で知らせてくれなかったんだ」と
何日にもわたって会葬者がおうちに来て下さって

その対応に追われるくらいなら

通夜葬儀でお礼やらご挨拶を済ませてもらった方が楽というもの。(言い方は乱暴ですが)

 

さて、通夜葬儀をせずに直葬をしたとしましょう。
かなりの確率で後々悲嘆にくれるそうです。
やはり目に見える形で、
亡くなった方とお別れをし、
お見送りをすることで、
悲しみと気持ちにそれなりにけじめがつき、
その後長期にわたってもやもやした気持ち(やり残したような)にならないようです。

私も何人からか、
親を無事に送りだせてよかった。

とか

一人前になれたような気がする。

と言われたことがあります。

儀式というのは体力気力お金もそれなりに使いますが、

やはり心の区切りというか
心を静める効果があるようです。

静かに座ってお経をきき、
一緒にお題目を唱えることによって
御回向の時にしっかりと亡き方としっかり向き合えるのではないでしょうか?

 

しっかり心が落ち着いたあとは
御住職からのためになるお話。

仏事は大きく

と聞いたことがあります。
まぁ、限度はあると思いますが、
仏さまとご先祖様にはいつも見守っていて下さる存在になるのですから

毎日のお世話も、
何年かに一度来るご法事も出来る限りのおもてなしをする気持ちで臨みたいものです。